南くんの恋人


テレビをつけたら『南くんの恋人』がやっていたので観てしまいました。
温泉旅行のシーンだったので、ああ最終回なんだなあと懐かしく思ったので。
10年前の高橋由美子武田真治のやつはけっこう観ていた記憶があるのだけれど、今回のはあんまし見てないです。
ということで、今回最終回!
どうなるんだろーと思ってみてたのですが、変!
変!変!!
高橋由美子とかの『南くんの恋人』に思い入れがありすぎるわけではないけれど、今回のはなんか話が変!
変でした。


ちよみが小さいということが、みんなにばれてるし。
満月の泉に願った途端、願いがかないまくりだし。
爺ちゃんが死んで、先生はほほえんでるし。
ちよみは死んでないし。


『死』については、ほんとはそんなの嫌いだし、原作でも、高橋由美子の時でも、やだーって思った記憶はあるけれど、今回のはハッピーすぎる!
変すぎる!
原作の場合、最終回のちよみの突然の死については、作者の内田春菊の『小さな生き物はいともたやすく死に、ここでちよみが死ななければ、自分にウソを付くことになる』という考えがあってのことだったらしいです。


どうなんですかね。


いろいろあるのは、いいと思うのですが、でも私はやっぱ高橋由美子版のが好きでした。
うろ覚えではあるのですけれど。
ちよみが死んで、南くんであるところの武田真治が、その報告をちよみの父の草刈正雄にしに行く。草刈正雄が泣きながら『本当のことを聞かせてくれ』と、武田真治を殴りまくる。武田真治はただ殴られている。
泣きました。
ハッピーじゃなくてもいい物語というのはあると思うのですよね。


関係ないですけど、約束好きの高橋由美子のちよみの口癖、『やくそく、したからね!』が、当時の私にはかなり衝撃的でした。
笑えもするし、今で言うところの、萌えであります。

こんな風に素直になれたらなあ。